しらこにっき

独身アラサー女、ドラマから人生を学ぶ。

【2022年7月期】「初恋の悪魔」第1話【感想&あらすじ】

7月16日(土)からスタートした日本テレビ系7月期ドラマ「初恋の悪魔」

ドラマとしては「大豆田とわ子と3人の元夫」ぶりの坂元裕二脚本の作品。昨年話題になった映画「花束みたいな恋をした」でその名前を見かけた方も多いのではないでしょうか。

坂元脚本×日本テレビのドラマは「Mother」(2010年)や「anone」(2018年)など雰囲気が重めな作品が多いイメージがあったのですが、今回は"ミステリアスコメディー"とのことで、どのようなテイストになるのかな?とワクワクしながら第1話を視聴しました。

結果、ドラマ開始5分で胸の高鳴りは最高潮となり、「最高だ……」という心の声が思わず漏れてしまうことになりました。

以下、1話のあらすじと個人的な感想です。ネタバレがありますので要注意!

「初恋の悪魔」こんな人はぜひ見てほしい!

  • 「大豆田とわ子」のような会話劇が好き
  • 伏線が散りばめられた考察ドラマが好き
  • 「カルテット」のような欠点だらけのキャラクターが好き

「初恋の悪魔」1話あらすじ

警察署の総務課職員・馬淵(仲野太賀)。親しくしている会計課の小鳥(柄本佑)から、署内で捜査されている事件の捜査をしてほしいと頼まれる。馬淵は総務課の自分にはできないと戸惑うものの、以前署長の雪松(伊藤英明)からある理由で紹介された男・鹿浜(林遣都)の存在を思い出す。停職処分中の刑事である鹿浜に相談を持ち掛け、3人は捜査会議を始める。馬淵と小鳥は調査のために資料室に侵入するが、そこでなぜか生活安全課の星砂(松岡茉優)と遭遇。同じ事件を調べていると聞き、彼女も加えた4人で捜査を始めるーー。

「初恋の悪魔」1話感想 ※ネタバレあり!

キャラと謎の大渋滞。見ていない方にお伝えしておくと、1話で分かることは4人が解決しようとする事件の真相のみです。あとは謎だらけです。やはり"ミステリアスコメディー"ということで考察要素は多いのですが、メインは4人の会話劇にあると思います。「カルテット」(2017年)もマキは夫を殺したのか?という大きな謎を示しつつ、本質は4人の会話から見える感情や関係性にあったことと似た構図なのかな?という気がしています。

ここからは気になったところを3つピックアップして、感想を書いていきます。

1話で浮かんだ8つの謎

1.馬淵の兄の死

馬淵の兄は刑事であり、殉職している。署長によると事故死ではなく、警察署内に犯人がいるという。なぜ兄は死んだのか?殺人だとすれば、犯人は誰なのか?

2.署長がうさんくさすぎる

署長はなぜ馬淵の兄が事故死ではないと知っているのか?そしてなぜその犯人として鹿浜を疑ってみたり、かと思ったら馬淵を疑ったりしているのか?

3.ヤバそうな男・鹿浜

凶悪犯罪に目がない鹿浜。なぜ停職処分になったのか?なぜ洋館に住んでいるのか?

4.鹿浜の隣人・森園(安田顕)

コイツに至ってはほぼ情報なし。何者???

5.馬淵と小鳥の関係性

小鳥によると「刑事が嫌いだから」という理由で2人は親しくなったらしい。2人はなぜ刑事が嫌いなのか?なぜ親しくしているのか?

6.星砂が調べていたもの

資料室で出会った星砂が本当に調べていたことは何なのか?

7.星砂とお医者さんの関係

医者(田中裕子)となぜか親しげな星砂。医者の机にはスーツを着た星砂と医者が写った写真。2人はどんな関係性?

8.星砂の秘密

ブルゾンとデニムにスニーカースタイルの星砂。自分が買っていたらしいピンヒールの靴を押し入れに投げ込み、「ヘビ女」とつぶやく。ヘビ女とは誰なのか?

2.「負けてる人生って誰かを勝たせてあげる人生です」

このドラマの主人公たちは、警察署の事務員2人と、停職中の警察官だ。警察署を舞台にした話で、主人公はバリバリ働く刑事ではない。とある誰かや、実体の見えない「社会」とやらから見れば、彼らはメインストリームから外れている人たちなのかもしれない。けれど坂元裕二はそんな彼らを主人公にする。捜査権のない彼らに捜査をさせる。事件を解決したところで、それは彼らの手柄にはならない。誰かを救っても、彼らにスポットライトは当たらない。けれど坂元裕二は、そんな彼らにスポットライトを当てる。

このドラマの本質は、「負けてる人生って誰かを勝たせてあげる人生です。最高じゃないですか」という馬淵の言葉にあるんじゃないかと思う。その中で、メインストリームにいないことを全く気にしていなさそうな鹿浜と、前線に立つ自分とそうでない自分を併せ持っていそう(=多重人格)な星砂がどう作用していくのか?というのが個人的には気になります。

3.タイトル「初恋の悪魔」の意味

1話を観ただけではこのタイトルの意味が全く分からない。ミステリアスコメディーのはずなのになぜ「初恋」?だけどあの坂元裕二が恋愛を描かないはずがないだろう。ということでこのタイトルに隠された意味を少しずつ理解していくドラマになるのかな?と想像。1話では、ラストに鹿浜が星砂のことを「頭から離れない」「考えるとドキドキする」状態に陥っていることが明かされました。これは恋心なのか、それとも殺意なのかーー(馬淵「恋心です」)。

さいごに

会話劇+謎ばかり+癖キャラしかいない、というドラマなので好き嫌いは分かれるかもしれません。私は大好きなのでこの夏の楽しみになりました。そして個人的に好きな俳優である林遣都。今年1月の「愛しい嘘」でも怪演を見せていましたが、鹿浜の癖が強すぎるキャラクターがかなりハマっていましたね。あの走り方、どうやったらできるんですか?これから3カ月も林遣都・仲野太賀のお芝居が見られるなんて、幸せだ……。

「初恋の悪魔」概要

2022年7月期 日本テレビ系ドラマ「初恋の悪魔」
放送日:毎週土曜日22:00~
主演:林遣都、仲野太賀
脚本:坂元裕二(「大豆田とわ子と3人の元夫」「カルテット」など)
プロデュース:次屋尚、池田偵子
演出:水田伸生、鈴木勇馬、塚本連平